経営コンサルタントの仕事|成行損益概要#1

コンサルの現場から

こんにちは、ヒロキです。

今回は、成行損益の作成についてご紹介します。テーマが大きいので何回かに分けてご紹介しようと思います。まずは概要編とし、成行損益作成までの全体像が分かるような記事を心掛け、具体的な実務については次々回以降でエクセルを掲載しながら詳細にご紹介いたします。

成行損益とは

成行損益とは、「このまま何もしなければ将来どうなっていくのか」を損益で表したものです。
会社は業績向上のための施策をいくつも用意しており、それらの施策を実行した結果を予測し、短期的・中長期的な目標として数字に落とし込んであります。これが事業計画です。
この事業計画が「何かをした結果の損益」とすると、成行損益は「何もしなかった場合の損益」を表します。

成行損益算定の目的

では、なぜ成行損益が必要なのでしょうか?それは、成行損益がないと改善施策を立案できないからです。

そもそも、なぜ事業計画が必要なのでしょうか?事業計画がなくても目標とする業績を達成できるのではないでしょうか?
つまり、事業計画があるということは、このまま何もしない場合は目標とする業績を達成できないという認識が前提のはずです。
では、このまま何もしない場合はどんな業績となるのでしょうか?これを数字にして目標とのギャップを把握し、目標達成のために必要な施策の規模を決めること、これが成行損益算定の目的です。
例えば、現在、売上高600億円の会社があります。この会社は5年間で売上高を1,000億円にすることが目標です。今までのやり方を変えなくても5年後に950億円の売上高が見込めそうな場合と600億円の売上高しか期待できない場合では、売上高を増加させる方法が変わってきますよね。
前者の場合は、営業部長のコネとトップ営業マンの力技、営業進捗管理の強化、つまり営業機能の範囲内で何とかなるかもしれません。後者の場合は、新製品の投入や新サービスの開発とその営業方針、M&Aといった大規模な施策を考えないと達成できそうにありません。つまり、全社横断的な施策が必要になりますよね。

このように、成行損益によって必要な施策の規模が決まってきます。
僕が前いた会社では、この成行損益を明示しないまま事業計画が作成されていたので、計画の必要性、説得力、納得感に乏しく、プレスリリースなど世間への公表が非常に不安でした。

 


この後、「成行損益の計算要素」「過年度損益の把握」「成行損益予測」と続いていきますが、長くなりそうなので今回はこの辺でやめておきます。次回も概要編として掲載します。

ご覧いただきありがとうございました。

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