経営コンサルタントの仕事|成行損益概要#2

コンサルの現場から

こんにちは、ヒロキです。

今回は成行損益概要#1の続きです。

成行損益の計算要素

売上高600億円の会社の来期の利益はいくらでしょう、と聞かれたときに何と答えますか?

まず、何をやってる会社なのか、気になります。
次に、誰に売ってる会社なのか、何を売ってる会社なのかが分からないと来期の利益は予想できません。属する業界の成長率、商品・サービスの価格帯、利益率・・・これらをすべて調査することになります。
この内、外部環境については記事をアップしています。外部環境以外の内部環境については分析する必要があります。
ただ、基礎的な内部環境に関する情報はマネジメントインタビューですでに入手している場合がほとんどだと思いますので、今回はそれに従う前提とします。足らない情報は「過年度損益の把握」の項目でご紹介します。

以上のように、「このまま何もしなければどうなるか」を数字で表すには、それを予測できるレベルまで分解しなければなりません。また、成行損益を把握した後は、それに成長施策やリストラ施策を織り込みます。利益率が高い事業は拡大して、不採算事業は縮小しますよね。したがって、利益率が異なる事業・商品・サービスは分けて損益を把握しなければなりません。実務上は、エクセルを何度もいじって損益シミュレーションをしますので、ここのプロセスが非常に重要になります。

参考までに、損益の分解ツリーを下に載せておきます。実際には営む商売によっていろんなパターンが考えられます。

売上高の分解とその予測が最も重要です。これによって損益のすべてが決まります。
売上に紐づく変動費が決まり、固定費は毎期変わらないからです。

過年度損益の把握

将来を予測する上では2つの要因を考えます。

・市場規模予測
・会社自身のトレンド

前者は、属する業界と同じ動きをする、という前提に立ちます。
後者は、会社の業績が市場の動きと異なる場合に、会社自身にその原因がある、という前提に立ちます。
新規出店した場合や新製品を投入した場合、反対にある製品から撤退した場合は市場の動きとは異なりますのでこういった要因を考慮します。

後者のケースを調査・分析します。

対象会社の管理資料を見て、事業セグメント、商品セグメントといった意思決定に使用する階層まで分解します。これをしないと、冒頭の例のように来期の損益が予測しづらくなりますし、数字の根拠を説明できなくなります。
つまり、できるだけ詳細に数字を積み上げたほうが説明しやすい合理的な数字になっているはずです。一方で、手間がかかるのと、対象会社が詳細な数字毎に意思決定していない場合は適切性を判断できないことになります。

成行損益予測

管理セグメントを把握したら、そのセグメントごとに時系列分析をします。昨対3%増で進行している理由が明確であれば、将来も同じ事象が起きて3%増で進行するかどうか判断できます。反対に、その理由が不明確であれば、将来は市場の動きと同様と予測するしかないでしょう。

以上が成行損益の概要となります。事業計画策定の土台部分となりますので非常に重要なプロセスとなります。
具体的な実務については次回以降で紹介していきます。

ご覧いただきありがとうございました。

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