収益認識基準#1|フランチャイズ加盟金

会計士日記
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新しい収益認識基準

の話をしたら、すぐに質問が飛んできました。

「え、売上計上できないってこと???」

上場を控える会社の、予備調査報告会でのできごとでした。

フランチャイズ加盟金を売上に計上している会社にとっては息の根が止まるような話です。しかもこの会社は上場準備中であり、売上規模は上場審査に影響します。

上場で東証の鐘を鳴らして株は爆上げストックオプション+不動産投資で人生上がるのもよし、会社をどんどんデカくして都心のタワマン+ランボルギーニでひたすら自己承認欲求を満たしてオレすげ〜感に浸るのもよし。

とにかく「夢」のある会社上場サクセスストーリーを壊す1つの会計基準・・・それが収益認識基準です!!!もはや「夢破壊基準」と呼んだほうが適切と言える。

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で、なんなの?それ。

収益認識に関する会計基準第35項

企業は約束した財又はサービスを顧客に移転することにより履行義務を充足した時に又は充足するにつれて、収益を認識する。

つまり・・・

義務を果たしたときに売上を計上する。

ということです。

発生主義とか実現主義とか役務提供完了基準とか工事進行基準とか時間基準とか、認識方法は色々ありますけど、今回のは言わば「履行義務基準」です。

収益認識が新しくなると言っても、何も変わらない取引もあります。

商品の販売であれば、履行すべき義務は「商品の引き渡し」です。なので、商品を引き渡したときに売上を認識します。これは今までと変わらないと思います。

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フランチャイズ加盟金の収益認識

フランチャイザーの会計処理

フランチャイズ加盟店を増やすことで売上を増やしているようなビジネスをしている場合、フランチャイズ加盟時に加盟金を一時に受け取りこれを売上に計上する場合がほとんどだと思います。

で、問題となるのが、加盟金を受け取ったときの「履行義務」「義務を果たしたかどうか」です。

フランチャイザーの義務

商標を利用させること
ノウハウを提供すること
商材を供給すること

など、フランチャイザーの義務は色々ありますよね?

そしてそれらの義務が果たされたときに売上を計上することになります。

例えば、「商標を利用させること」なんてフランチャイズ契約期間に渡って継続的に履行し続ける義務ですから、フランチャイズ契約期間に渡って売上を配分する、ということになりそうですよね。

だから、1回で全額売上計上することは難しいのでは、という話をしたわけです。それで冒頭の反応・・・。

ちなみに、牛角やかっぱ寿司を展開するコロワイドさんの四半期報告書には以下の記載があります。

全文はココカラ

抜け道はないの?

1回で終わるような義務を定めればいいと思います。

「〇〇店舗スタートマニュアル」とか「スタートキット」のような加盟時に渡せるマニュアルなり消耗品なりを作成し、その引き渡しを「履行義務の充足」と捉えれば加盟金を一時点で売上計上する理屈にはなりそうです。

また、商標の利用やノウハウ提供といった継続的履行義務については、毎月のロイヤルティ収入に含めるのはいかがでしょうか?

 

ということで、これをご覧になったあなたの「夢」が実現することを祈っておしまいにします。

なお、会計処理については「最寄りの会計士」に聞いてみてくださいね!

ご覧いただきましてありがとうございました。

 

 

 

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